カラーコンサルティング

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色彩の重要性

私が中小企業経営における色彩の重要性に気づいたのは約10年前。実家だった衣料品百貨店での体験によるものです。婦人服中心の販売に対し、私が男性であることから婦人服の着心地までは分からない、色彩であれば客観的に似合うコーディネートをお薦めできるのではないかと考え学習と研究を開始しました。

色彩の基本を学び、売場のディスプレイや品揃え、POPのカラーを変化させただけで前年対比売上が17%増加。また、約2000名の顧客名簿を年齢別、住居地域別、購買シェア別に分類しそれぞれの特性に合わせたDMを送付したところ、DM回収率(店頭購買率)が7ポイント上昇しました。もちろん色彩心理を活用したDMです。

それらの現場での実践経験を踏まえ、カラーは五感に直接訴えかける要素として、もっと中小企業のマーケティングに応用できるものであるという確信を得ました。

中小企業経営に色彩活用が必要な理由

国内における商品やサービスのライフサイクルは短命化し、生活者の目は飛躍的に肥えて厳しくなってきています。そのような中、経営に色彩活用が必要な理由は下記の3つです。

  1. 商品・サービスの購入決定権を持つのは圧倒的に女性であり、女性は色彩に敏感である
  2. モノ余り現象が進み、機能的消費より感覚的消費が強くなってきている
  3. 差異化、付加価値化を求める大手企業が実際に色彩活用で実績を上げている

中小企業においても、特に購入決定権を持つ女性の色彩特性を理解し、感覚的訴求を戦略的に高め、色彩活用で他社との差異化を図ることで業績を向上させることができると考えています。

視覚情報の重要性とカラーの本質

ヒトは五感で情報を収集しますが、五感のうち視覚情報が87%、聴覚7%、触覚3%、嗅覚2%、味覚1%であるといわれます。さらに視覚では、存在感→色彩感→フォルム(形)感→素材感という順番で認知がなされることから、色彩は真っ先に認識される感覚のひとつです。

五感の情報収集比率

また、本質的にカラーは「中身の状態をあらわすもの」です。ヒトは食物の熟れ具合や新鮮さを判別する際に、表面上の色彩で判断します。ヒトの顔色には体調や気分が現れます。毒などを持つ危険な動植物も警戒色を発し中身の状態を発信しています。

このことから、企業のマーケティングにおいても、表面的なカラーテクニックで効果を求めるのではなく、中身(企業や商材のコンセプト、顧客に伝えたい想い、他社との違い等)を正確に伝達する手段の一つとして色彩を活用する視点が重要です。

購買意欲を高める色彩活用

感覚消費が進むマーケットでヒトがモノやサービスを購入するキーワードは「ドキッ!(注意)」「ワクワク!(高揚)」「ショック!(触発)」の3点です。購買意欲を高めるためにはこの3点を意識した色彩活用が求められます。

注目度や興奮度、刺激性を高める色彩は「暖色系」「黒×黄の配色」「メタリックカラー」の使用がセオリーですが、活用の際には注意が必要です。

背景が暖色系の中にいくら彩度(鮮やかさ)の高い暖色系を配置しても埋没して注目度は低下してしまいますし、誘目性(注目性)の高い「黒×黄の配色」を使用して注目度は向上しても、「危険な、下品な」という色彩心理を想起してしまうことを踏まえなければなりません。

「メタリックカラー」の使用は刺激性を高めるのには有効ですが、ハレーション(目がチカチカする現象)により購買意欲を逆に削いでしまうこともあります。

中小企業のカラーマーケティング

マーケティングの定義は諸説ありますが、「売れ続ける仕組みづくりと仕掛けづくり」と理解しています。

カラーを活用して売れ続ける仕組みを作り仕掛けるためには、色彩は「中身の状態をあらわすもの」という本質を踏まえたうえで、経営環境の3C(顧客・自社・競合)を知り、色彩心理や配色テクニックを応用していくスタンスが求められます。

中小企業経営にとって大事なのは「カラーコーディネーション」ではなく、「カラーマーケティング」という「考え方そのもの」です。当所では、表面的なテクニック論ではない「カラーマーケティング」導入を支援しています。

カラーコンサルティングの流れ

  1. 店舗ディスプレイ・広告メディア・POP・Webサイトの現状診断
  2. 自社の強み・弱み、外部環境の動向、ライバル他社、顧客の調査・分析
  3. 自社の経営課題の設定・戦う土俵の選定
  4. 自社テーマカラー・コーポレートカラーの抽出
  5. カラー戦略の策定と運用ルールの設定
  6. 販売促進ツールのデザイン・レイアウト・カラー設計と実施
  7. 効果検証と改善点の修正

店舗総合診断(レイアウト・陳列・POP)

販売・マーケティング・カラーのプロが診断

  • 即効性のある改善案をご提案。ISM / VMD手法を活用し売り場を改善します。
  • 客数、客単価を上げるPR,レイアウト・ディスプレイ・POPとは何か。
  • 時点の「強み」を活かし、効果的に顧客に伝達するノウハウを伝授。

(1店舗あたり目安)

ホームページ カラーデザイン調査

視覚からの情報は89%。Webサイトのカラーデザイン

  • 自社サイトのコンバージョン率(購入転換率)を向上させる色彩とは。
  • 自社、商材コンセプトを設定してカラーデザインを抽出いたします。
  • 自社サイトの第一印象は色彩が決めます。イメージ・信頼度を向上。

(1サイトあたり目安)

商品パッケージ調査

購買はパッケージで決まる。中身はいいのに売れない理由

  • 店頭衝動購入は0.3秒で決定!ブランディングのためのパッケージデザイン。
  • 望ましいカラー・デザインと売れにくいカラー・デザインがあります。
  • ターゲットニーズ、販売経路や販売促進を包括的に調査しご提案。

(1商品あたり目安)

講演会/セミナー情報

ただいま講演会/セミナーの予定はありません。